強い日本の産業をつくろう、
もう一度。

みずほフィナンシャルグループのBlue Labが、
スタートアップとともに描く新産業創出のストーリー

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LETTER · 2 · Fukuoka · 2026.03.27

生まれなかった30年

2026年3月 福岡にて 日本の時価総額上位企業は30年間、ほとんど変わっていません。トヨタ、三菱UFJ、ソニー、NTT——顔ぶれは令和になっても昭和の延長線上にある。 一方でアメリカはどうか。30年前にはまだ存在すらしていなかった企業が、今や世界の時価総額ランキングの上位を独占しています。Google、Amazon、Tesla——これらはすべて「生まれた」企業です。 日本で起きたのは「失われた30年」ではない。正確に言えば「生まれなかった30年」です。既存の産業が衰退したのではなく、新しい産業が生まれなかった。これが本質的な問題です。 なぜ生まれなかったのか スタートアップの数は増えました。資金も流れるようになった。優秀な人材もスタートアップに挑戦するようになった。それでも「産業」は生まれていない。 理由は明確です。日本のスタートアップエコシステムは、個々の企業を育てることには成功しつつありますが、「産業をつくる」という視座が欠けている。ひとつのユニコーンが生まれても、それは「点」にすぎない。産業とは「面」です。 アメリカのシリコンバレーでは、ひとつの技術革新が周辺産業を巻き込み、サプライチェーンを変え、雇用を生み、都市の景色すら変えていく。テスラが生まれれば、バッテリー産業、充電インフラ、自動運転ソフトウェア——ドメインそのものが立ち上がる。 金融機関にしかできないこと だからこそ、私はみずほに来ました。KDDIで10年以上、新規事業とスタートアップ投資に携わってきた経験から確信しています——産業をつくるには、技術だけでは足りない。資本の力、そして社会インフラとしての金融機関の信用が必要です。 Blue Lab Fundは、ストラテジックリターンを一切見ません。世の中で伸びそうなところ、日本が世界で勝てそうなところに広くベットする。従来のCVCとは根本的に異なるアプローチです。 次の30年を「生まれる30年」にするために。それが、Blue……

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LETTER · Vision - 産業育成 · Tokyo · 2026.03.27

中馬和彦氏が語る産業を作ることが新規事業——ベールを脱いだ新・みずほBlue Lab、その全体像

昨年12月、みずほ銀行は事業開発戦略の新たな動きを公表した。2017年にみずほと WiL の共同プロジェクトとして始まった Blue Lab を100%子会社化し、探索投資ファンド「Blue Lab Fund」を100億円規模で新設。ゼロイチの事業開発から、スタートアップとの連携によるオープンイノベーション型の産業創造へと舵を切った。 代表取締役に就任した中馬和彦氏は、KDDI 時代にオープンイノベーションの旗手として知られた人物だ。 1月27日、名古屋で開催された TechGALA Japan 2026 に登壇した中馬氏に、これまで語られてこなかった全体像について話を聞いた。中馬氏の手記「強い日本の産業をつくろう、もう一度」と併せてお読みいただきたい。(太字の質問は全て筆者)……

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VIDEO · Partner - 中馬の部屋 · Tokyo · 2026.03.27

失われたんじゃない、生まれなかったんだ——みずほFG中馬氏×ANRI佐俣氏が語る、日本の産業創造と次の30年

KDDI 時代にオープンイノベーション事業責任者としてイノベーティブ企業ランキング7年連続1位を牽引した中馬和彦(ちゅうまん・かずひこ)氏が、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)執行役員 CBDO 兼 Blue Lab 代表取締役に転身した。 「みずほのための新規事業開発はやらない」。そう明言する中馬氏が見据えるのは、金融機関という”黒子”の立場から日本全体の産業を生み出すという壮大な構想だ。 日本のスタートアップ数は2021年の約1万6,100社から5年で1.5倍の約2万5,000社に増加した。しかし、スタートアップ発の新産業が生まれたかと問われれば、答えはまだ「ノー」に近い。NewsPicks のイベントで、ディープテック投資に注力する ANRI ジェネラルパートナーの佐俣アンリ氏とともに、日本の産業創造に必要な処方箋を語った。 「アメリカ型をやめた方がいい」——日本のスタートアップの現在地 スタートアップの数が増え、優秀な人材も資金も流入している。それでも日本ではスタートアップが産業の主役になりきれていない。なぜか。 ーー日本のスタートアップを取り巻く環境、最近どんな変化を感じているか……

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REPORT · News - ニュース · Tokyo · 2026.03.27

AIと屋台、新時代のオーケストレーション

福岡の屋台で、ふと浮かんだこの言葉「オーケストレーション」。 長浜屋台街にある「たまちゃん」という小さなラーメン屋台。そこで開かれたミートアップでの出来事です。主催したのは先日に取材したみずほの中馬和彦さん。みずほフィナンシャルグループ・みずほ銀行で執行役員 CBDO を務め、Blue Lab 代表取締役として新しい産業創出の取り組みをスタートさせています。 で、中馬さんがなんで屋台?と思ったのですが、ちょうど福岡で経営者向けのカンファレンスがあり、そのサイドイベントとして屋台を貸し切ったのだとか。私もそこそこ福岡でのスタートアップ取材長いですが、屋台って借りれるんだ。 一日店主になった中馬さん。似合ってました 「面白いイベントがあるから来ない?」と誘いを受けて、福岡に足を運びました。 ただ、博多の屋台って行ったことある人であればわかると思いますが、入れてもせいぜい10人ぐらいです。カンファレンスのサイドイベントだと100人とか集まることもザラなので、どうやって入れるんだろう、そっちの方が心配でした。 実際、企画に応募してきたのは約70人。当然まとめては入れません。どうやってみんなにラーメンを振る舞うんだろうと見ていたら、なんと、このための待合の場所を設け、受付をして10人ずつ屋台に誘導するオペレーションを組んでいたのです。 ミートアップは結構雑にやるものです。「こんなに丁寧にやるんだ」と感心しながら眺めていたとき、冒頭の言葉が頭に浮かんだのでした。 オーケストレーション。 指揮者のいる開発 この……

産業をつくるのは、ひとりの力ではない。
知と技を結び、世界に衝撃を与える未来図を描く。
ともに。